「ザ・コンサルタント」マーク・アイシャムの音楽に涙。

ベン・アルフレック主演「ザ・コンサルタント」。この映画は、終始見応えがあった。サスペンス、アクション、ドラマのバランスが良く、カメラワークも文句なし。そして、音楽が素晴らしい

音楽はマーク・アイシャムオーケストラだけでなく、現代的手法も盛り込んで作られている。私は20代の頃からこのマーク・アイシャムが好きで、ECMウィンダム・ヒルから出ているアルバムは全部持っている。

映画を見るとき、作曲家で選ぶことはない。マーク・アイシャムの大ファンであっても、映画音楽を聴くのは初めてだった。しかし、この映画を見て直ぐ「マーク・アイシャムや!」と分かった。その後は、音楽がどう絡んで行くのか楽しみだった。音楽の良さを説明するのは難しいが、個人的には過去最高の部類に入る。

どのシーンも完璧なミックスバランスで音楽が挿入されている。特に好きなシーンは、静かな高級ホテルの1室でクリス(ベン・アルフレック)とディナ(アナ・ケンドリック)が、互いの生い立ちを話すシーン。しばらくの間、暖炉の火の音暗騒音だけで会話が進む。これだけでも環境音の作り込みを感じ、素晴らしいと思った。会話が進むにつれ、徐々に心が開いてくる。そろそろ、音楽が入って来るだろう。マーク・アイシャムの大ファンとしては、最初の1音が気になる。そして、暖炉の火の音かき消すことなく、印象深く音楽が入ってきた。瞬間、体温より少し高い涙が溢れ出す

この映画はアクションとサスペンスのカテゴリーになるが、シーンを煽るような激しい音楽は無い。全体的に静かだ。しかも、最大の聴かせ所は、少年時代の回想シーン(マーク・アイシャムHPのトップで聴ける)で、ラストのアクションではない。

カメラワークも音楽と同様に静かな印象。丁寧に役者目線で捉えていて、アングルが自然。主人公クリスの性格や、心の動きをカメラだけで表現している。映画のトーン(色目や質感)統一感があり、誇張もなく美しい。まるで、フィルム映画のようだ。


EOS 6D + Summicron R 50mm(f8.0)WB/太陽

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