仏(ほとけ)のアンジェニュー。私がアンジェニューのレンズをこう呼ぶのは以前にも書いたが、動画撮影には欠かせないレンズ。フランス映画のような写りをすると、よく言われている。写真撮影においては、最近の高性能レンズと比べ見劣りするスペック。ただ、この描写が好きな人には、たまらない魅力がある。味があるレンズというものがあるが、このレンズは正にそれ。美味しそうに見える外観と、美味しい描写。だが、身体に良くないフランス料理なのだ。

ミュージックビデオの撮影が近づくと、普段はM5で出かけるスナップ撮影だか、6Dとアンジェニューに切り替える。Angeneix 45-90 zoom 2.8。このレンズについてはこちらの記事を読んでいただきたい。自宅で編集作業が一段落してからだったので、もう西日が射している。2月にしては暖かいが、メチャメチャ薄着の元気な爺様が歩いている。近所でも有名な、健康アピール爺。プライバシーがあるので、後ろ姿をスナップ。失礼します。

_mg_4731-sEOS 6D + Angeneix 45-90 zoom 2.8

アンジェニューがフランス映画のような写りと言われるから、映画っぽい構図を探して撮るように心掛けているが、そんなシーンは日常にめったにない。映画っぽい写真とは、見たことのある映画のワンシーンを思い出し、それに近いと勝手に思い込んでいるだけだと思う。アンジェニューでもカメラに付ければ、カメラレンズ。露出や絞りをコントロールすれば、なんでも撮ることができる。お花だって綺麗に撮れる。フランス風に見えないこともないが、日本で撮ったら日本映画。だから、仏(ほとけ)のアンジェニュー。

img_9107-sEOS 6D + Angeneix 45-90 zoom 2.8

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