Angenieux zoom 45-90mmとEOS 6Dの組合せは、ミュージックビデオ撮影では欠かせない。ライカRレンズでも撮るが、こちらは風景とか商品がメインのプロモーションビデオが多い。このアンジェニューをスナップ撮影に持ち出すのは久しぶり。京都仕事は現場までの道中が楽しい。
EOS 6D + Angenieux zoom 45-90mm(f8.0)
このアンジェニューは普通に撮ると色目がややグリーンに寄る。予め6Dのホワイトバランス補正を赤+1マゼンタ+1にしている。場合によっては、これでも少しグリーンが残るが、アンジェニューの個性として良しとしている。それと、絞った時と開放付近のコントラストが全く違う。晴天で適正露出まで絞ったときは、コントラストがメチャメチャ高くなる。色が濃いくなるので全体が暗く感じるほど。私は露出を2/3上げて撮っている。
EOS 6D + Angenieux zoom 45-90mm(f8.0)
開放付近ではコントラストが落ち、柔らかい写真が撮れる。よく知られるアンジェニューの質感はこちらが多いと思う。絞りの度合いに関係なく、線は少し太い印象。コントラストが上がれば、線が濃いくなり全体が暗く感じる。コントラストが落ちると線が薄くボヤけ、ピント面が柔らかくなる。これが、両極端な顔を持つアンジェニューの特徴だと自分なりに解釈して使っている。
EOS 6D + Angenieux zoom 45-90mm(f2.8)EOS 6D + Angenieux zoom 45-90mm(f2.8)
一眼レフで使えるアンジェニューは、この45-90の他に70-210と28-70(トキナーOEM)がある。それ以外はあっても不当に高価なので、手を出さないほうが無難。28-70はトキナーOEMなので、本家トキナーを使ったことがある。ヤフオクでも2万以下で手に入る。アンジェニューのレンズはオールドしかない現在。曇っていても味、カビがあっても味として片づけ出品している業者もある。しかし、状態のいいアンジェニューはそうではない。本当に高性能レンズなのだ(時々)。できればお店で試してからがいいと思う。
EOS 6D + Angenieux zoom 45-90mm(f8.0)