北海道の雪山、宮崎県の霧島えびの高原と短期間で大自然に出会えて本当に幸せだった。まだ続いている仕事だが、ひとまず旅の仕事はお休み。旅の間にEOS M5をずっと持ち歩いていた。レンズはNew FD 20-35mm 3.5L50mm 1.2L。この2本だけで納得いく撮影が出来た。大自然を目の前にもっと広角が欲しいと思った瞬間はあったが、仮に持っていても心構えがなってないので、つまらない写真になったと思う。こうした大自然を美しく感動的に撮るには、光の量や色など、絶好の条件が揃うまで待つ。そして、フィルターやレリーズなど装備を万全にする必要があると思う。

kawa.jpgEOS M5 + New FD 20-35mm 3.5L(f11)WB/5400K 16:9

私の写真はスナップ写真。その時に出会った風景を、その時の条件で撮る。「もっと光がこうだったら」とか「あれがあればもっと良くなる」とか、考えないでただ構図だけで撮っている。それが今回の旅仕事では、いつものスナップ撮影と気持ちが違う。あと少しで雲が動き出す。そう感じた時は、少し待ってからシャッターを切るようにしていた。ショボいながらも風景写真家になった気分だ。

yuki.jpgEOS M5 + New FD 20-35mm 3.5L(f11)WB/5600K 16:9

レンズの画角は持ってきたNew FDで全く問題はなかった。確かに、もっと広角や望遠があれば撮影の幅が広がると思うが、どの道、広大な風景は写しきれない。頭の中にイメージ保存するほうがいい。それより、携帯するレンズを増やしてフットワークが悪くなることのほうが、マイナスだと思う。これについては、M5におけるレンズ選びが間違ってなかったと内心ほっとした。

ki.jpgEOS M5 + New FD 50mm 1.2L(f5.6)WB/5600K 16:9

New FD 20-3550mmは、フルサイズ換算32-80mm3倍に及ばない倍率だか、通常の撮影では必要十分。それを思うと、フルサイズ標準ズームレンズの多くが24-70mm。少し広角側にシフトしているものの、近い画角だ。広角ズームの24-35mm部分が被っているのを不思議に思っていたが、「1本だけ持ち出すとしたら」を前提に良く考えられたズーム比なのかも知れない。個人的な意見だが、スナップ1本、旅には2本。持ち出すレンズはこれくらいがいいのでは?

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