Summilux R 80mmの「重み」と「粘り」。

Summilux R 80mmのピントリングがメチャメチャ重いことは前にも書いたが、これについて不満がある訳ではない。それなりの理由があって、ライカはそうしたのだろう。ライカRのレンズは大体において、重量もピントリングも重い。しかし、CANON EF 24-70mm 2.8LⅡの約800gに対しSummilux R 80mm700g。単焦点レンズにしては重いだけで、苦痛を伴うほどではない。実測より重く感じる「重み」がある。

被写界深度が浅いため、ピント調整がシビアになる。微妙な調整をする時、この重さが役に立つ。重さというより「粘り」が正しいかも知れない。ファインダーを覗く前に、予測してピントリングをある程度回し、それから覗くようにしている。これだけで随分楽に撮影できる。「重み」と「粘り」。これがライカRレンズの共通点である。

Summilux R 80mm + 6Dのように使うつもりで、New FD 50mm 1.2LとM5を組合わせてスナップ撮影で使っているが、同じようにはならない。フルサイズで使うSummilux R 80mmは、半端無く被写界深度が浅い。近接撮影ではいくら絞っても背景はボケボケ。APO Macro Elmarit 100mmよりボケる。下の写真は、f5.6まで絞って約100cm離れたメトロノームの「ADAGIO 120」にピントを合わせて撮っている。New FD 50mm 1.2L + M5なら、f2.0と同じくらい。

sum2.jpgEOS 6D + Summilux R 80mm(f5.6)WB/太陽 スタンダード

ハナミズキを撮ってみた。約2mほど離れて、絞りはf8.0。露出を少し上げて撮っている。どことなくSummicron R 50mm タイプ2に写りが似ている。絞った時の色目は、ほとんど同じ。お陰で、動画撮影では非常にいい組合わせになっている。ミュージックビデオの撮影はアンジェニュー45-90mmで行くか、Summicron R 50mm Summilux R 80mmで行くかで迷う。

sum.jpgEOS 6D + Summilux R 80mm(f8.0)WB/太陽 スタンダード

開放付近が魅力的なSummilux R 80mm。また、絞って撮っても素晴らしい。開放付近(f2.8以下)の撮影は暗くなるまで待つ。または、暗い所で使う。明るい昼間は絞って撮る。当たり前だが忘れがち。このレンズはキチンと使わなければ、その美しさが半減する。

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