フィルム撮影での色調整は、レンズにカラーフィルターを付けて調整していた。(最近フィルム撮影を始めた人は、この色調整が面倒でモノクロで撮る人が多い)デジタルになってのこ物理的に行っていた色調整を、WBを設定することで簡単になった。しかし、このWBが厄介。どう調整しても近いが、完璧にはならない。これについてはどの設定がいいか、未だに確信が持てない。今のところ、編集時にカラコレをする前提ということになる。写真なら、RAWで撮って後から調整する(スナップはJPEG撮って出し)。まして、オートWBで上手く撮れたことが非常に少ない。光という無限に近い情報量をデジタルに置き換えるのだから、機種やランクで実力が違うのは仕方ないのか。今のところ、明るい屋外や自然光が差し込む室内は太陽に。暗い時や曇りの時は色温度を少し上げる。ビデオではその都度マニュアル。こんな感じだ。ミラーレスのEVFは実際の色をモニター出来るので、近づけることは簡単。しかし、iPhoneのオートWBで、不満を持ったことが無いのはなぜ?

_MG_0202-1.jpgEOS 6D + Summicron R 50mm   WB/6,000k

オートWBの性能は各社デジカメのアピール・ポイントになっている。レンズとの相性もあるので、純正レンズを使った場合だと思う。キャノンの純正ならどんなレンズも、オートWBの色再現は、同じ感じだったが、そのチューニングが好きになれなかった。これは個人差があるので、あくまで私の意見である。純正レンズは肌の色再現を目指し過ぎて、なんだか赤ら顔に思えた。ライカやカールツァイスの逆イメージだ。この辺りは各社、それぞれに個性がある。一度気に入ったメーカーがあれば、なかなか乗り換え出来ないのは、このことが、大きいのでは?

WBの不満を回避する方法は、メーカーが色んな形で提供している。WB補正や、くもりや電球などのWBプリセット。メーカーによってはベストなWBの設定方法など紹介している。極めつけがRAWの現像ソフトである。これはメーカーが「WBは後でも調整できます。多少違っても大丈夫です」と言っているように聞こえる。オートWBでも、何も気にしないで完璧に撮影できる日はくるのか?そんなに開発が難しいのか?WB。レンズごとにプリセットを作っても構わないから、目で見た通りに映る完璧なWBができたら凄いと思う。解像度が上がったり、連写枚数が増えたり、AFの性能が上がるより、「完璧なホワイトバランス」と高らかに謳ったカメラが出て欲しい。

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