海の音と言っても、聞く場所で様々な音色がある。浜辺、岩場、テトラポット、港。その中でも、海の上で聞く海の音は素晴らしい。船で沖まで出て、エンジンを切ってもらった。沖釣りが好きな人は経験があると思うが、海の上は “海そのもの“。時々、船体に当たる波の音がするが、それ以外は波と風だけ。立ち上がる波に風が当たり、それが海の音になる。
EOS M5 + New FD 50mm 1.2L(f8.0)WB/太陽
海の上のナチュラルクワイエット
大きく揺れる船体で、音を立てずに立つのは大変。“釣りバカ日誌に出てくる浜ちゃん“のような船長は、足の親指で舵をとるほどの余裕を見せる。時間と共に少しずつ体で覚え、何とか録音することができた。これもナチュラルクワイエット。
過去の音と今の音
浜辺や岩場など以外に、海の音に違いがあることに気がついた。陸で聞く音と、島で聞く音。島が大きい場合は陸と変わらないが、小さい島は独特な音がする。背後からも遠い波音が聞こえる。その波音は、木々の間を風と共に通り抜け、遠い記憶のようだ。そして、目の前は、今の波音が聞こえる。過去と現在が入り混じった島の音。
EOS M5 + New FD 50mm 1.2L(f8.0)WB/太陽
中望遠レンズは記憶と一致
陸と比較することは出来ないが、島で聞く波音をスナップムービーで撮ってみた。録音はレコーダーを使っている。ここでもEOS M5を持ってきて良かったと実感。日差しの強い日はEVFが無いと、ピント合わせも出来ない。
New FD 50mm 1.2Lは中望遠。近くを撮っても、遠くを撮っても記憶と一致する。標準レンズならどうだろう?個人的なイメージだが、旅の思い出をそのまま捉える。後から見た場合、少し物足りない。中望遠レンズは標準レンズより、旅の思い出を(ほんの少しだけ多めに)美しく残してくれる気がする。