動画で雲の動きを速くしたい場合に、タイムラプスとい手法を用いいることがある。タイムラプスとは、低速度撮影のこと。数秒間隔で写真を撮り、それらを連続再生して動画にする。1秒ずつ撮ったとして、24pの映像なら通常再生の24倍速になる。これがタイムラプスの最低速度。これは瞬間で観る分にはいいが、じっと鑑賞するには少々速過ぎる。私的には10倍くらいが丁度いい。これなら速い動きでも、ゆったり流れる雲のイメージを残すことができる。

EOS M5 + New FD 50mm 1.2L + New FD 20-35mm 3.5L

富山県五箇山、庄川の河川。ロケの合間に何時ものスナップムービーを撮影。朝6時、山から生まれた雲が、風に流され消えて行く23分間を撮影。編集時に10倍速で再生している。タイムラプスでは速度調整が出来ないので、この場合はこちらが有利。他のカットに合わせることができる。ゆったりと流れる庄川、川底の藻と反射した山の緑が美しい。しかし、この先はダムになっていて、流れが遅い。そのためか、川魚をほとんど見ることがない。また、本流の庄川には沢山の支流が流れ込む。そこでは岩魚が捕れるそうだ。このビデオはその支流と庄川が合流する辺りの河川敷。背景にザーザーと聞こえる音は、この支流の音。

同じ手法で、雲ばかり撮影してミュージックビデオにした作品がある。これは、曲のテンポや強弱に合わせている。使用機材はEOS 6Dと、Elmarit R 24mmSmmicron R 50mmElmarit R 100mm。雲の形やお天気など、曲のイメージに合う雲に出会った時に撮影。約2ケ月かけて完成させた。

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