Summicron R 50mmは初期型のタイプ1と、後期型のタイプ2がある。私が最初に使っていたのが、タイプ1。物色中はライカRを使うなら、一度は必ず通る道のように、どのサイトでも見かけた。価格的にも手の届く範囲内だった為、まずはこれからと思って手に入れた。CANON EFレンズとの違いに驚き、どんどん他の焦点距離が欲しくなってしまった、厄介なレンズだ。また、タイプ2にはカナダ製とドイツ製がある。ただ、カナダ製を使ったことがないので違いは不明。下に掲載する写真は、場所も被写体も違うので比較にならないが、タイプ1、タイプ2の傾向が少しは分かるかも。

t1-L.jpgEOS 6D + Summicron R 50mm TypeⅠt2.jpgEOS 6D + Summicron R 50mm TypeⅠ

Summicronタイプ1は動画で使いにくいという理由で手放したが、素晴らしいレンズ。ポートレートでは、どんな人でも深刻に撮ってしまう。渋めの発色でコントラストが高く、絞るほどに線が太くなる感じがした。作品作りを目指す人にはいいと思う。タイプ2にした理由は、使い心地がいいところ。動画を撮る上で、他のレンズとも相性がいい。Summilux R 50mmも使っていたが、こちらは逆に軽やかで、まったりしていた。タイプ2は丁度その中間のようだ。開放付近ではコクがあり、絞れはシャープで軽やかになる。タイプ1のように超個性的ではないが、独特なボケ味と立体感がある。

_MG_7320.JPGEOS 6D + Summicron R 50mm TypeⅡ

ライカRのレンズはどれもよく出来ているので、決定的にダメなレンズに出会ったことがない。経年劣化はあっても、メンテに出せば何とかなる。レンズに傷がないもので、コーティングが剥がれていなければ大丈夫。ただ購入後にメンテする可能性は、必ずあると思った方がいい。現在使っているレンズはすべて、遅かれ早かれメンテしている。それでも、マニュアルであることに抵抗がなければ、使う価値は十分にあると思う。一度手にしてピントリングを回すだけで、その質感に圧倒される。注意が必要だ。

t3.jpgEOS 6D + Summicron R 50mm TypeⅡ

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