EOS M5は、日常的なスナップで写真も動画も文句無しに使い勝手がいい。しかし、少し突っ込んだ使い方をすると不便なこともある。写真では私の場合、マニュアルレンズを使っているのでそんなに差は無いが、動画については少々ある。M5は動画モードにしていると拡大表示ができない。これはマニュアルレンズを使った撮影では致命的。しかたがないので、動画モードで露出を決めてからピントを写真撮影モード(AVかM)にして拡大確認、また動画モードに戻って撮影を始める。なんと面倒な。写真撮影モードからも録画できるが、自動露出でしか撮れないので、シャッタースピードがどうなっているか分からない。しかし、何度か撮影していると面倒になり、結局いつものスナップ動画のようにAVモードでアスペクト比を16:9にして録画することにした。絞りはf11、感度100にしてND4フィルターを付けているので、シャッタースピードは120前後。これなら許容範囲になる。

m5.jpgEOS M5 + New FD 20-35mm 3.5L

動画でも画質はレンズ次第だと思っている。New FD 20-35mm 3.5LNew FD 50mm 1.2Lを使っているが、特に不満は無い。ただ得意不得意がある。広角での遠景は写真にくらべ、ディテールが甘い。ここで紹介するサンプル動画のような風景なら問題ないが、建物なら気にかるかも知れない。目安としては、肉眼で目が届く範囲が境界線だと感じている。

EOS M5 + New FD 20-35mm 3.5L + New FD 50mm 1.2L

M5の圧縮フォーマットがMP480D6D5D系のALL-Iと違うが、厳しく比較しなければ必要十分。明るい屋外での撮影においては、M5データとALL-Iのデータが共存しても使える範囲にある。ただ、シャッタースピードが極端に違わないように気をつけている。通常カラコレをする場合、MP4ALL-Iも一度ProRess422に変換して行うので、M5のデータが他に劣る印象は少ない。手ぶれ機能については、使わない方が画質がいい。サンプル動画では一部手持ちでパンしているカットがあるが、三脚をスタビライザーとして使っている。EVFを覗きながら三脚を左手で抱きしめるように持ち、右手はレンズを軽く握る。これで手ぶれを軽減することができる。

動画性能についてもう一つ。6DM5も共通して困ることがある。マイク入力はあるが、ヘッドホン端子が無い。これについては解決策はある。面倒だが、マイクを一度ポータブルレコーダーに入力して出力をカメラに繋ぐ。ヘッドホンはポータブルレコーダーから出力して使う。音質的にもこの方がいいのだが、チョットした時にストレスになる。こんなことくらいで上位機種と差を付けるCanonは一体?? 入力と出力はセットだろ。

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