大雨でもない限り、必ずカメラを持って出る。現場や打ち合わせ場所に向かう時は、予定より1時間早く出て、スナップを撮りながら向かう。スナップは写真だけでなく、動画を撮ることも多い。動画は「出会い」なので、特に動画撮影の準備をしなくても、EOS ムービーなら簡単。

ミュージックビデオを作るとき、場合によっては、イメージカットをコラージュして編集することもある。演奏シーンの編集がある程度進んでから、その曲に合うイメージを撮影することもあるが、大半は日頃から撮り貯めた「出会い」を使うことが多い。曲に合わせるために、後から考えて撮影すると、どうしても狙い過ぎ感が出る。コラージュはイメージなので、合い過ぎると不自然に感じる。

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偶然と計算。屁理屈と信念。光と陰と曖昧。計量とさじ加減。これらが繋がったものが、コラージュだと思っている。だから、このカットはどういう意味かと問われると「これの前が、これだから」としか言えない。「じゃあ、これは」と聞かれても、答えは同じことになる。

最近は、スナップ動画の撮影にEOS M5を使うことが多くなった。本来なら露出はマニュアルで設定するが、急な「出会い」に間に合わない。通常はAVで写真撮影しているので、そのまま録画ボタンを押すと、自動露出で撮影が始まる。外が明る過ぎると、シャッタースピードが早くなり過ぎるので絞りはf8〜11にしている。ここまで絞れば1/100以下になるので、大丈夫。(出来るだけ1/60位を狙う)ただ、デフォルトの録画ボタンが、この急な「出会い」にまごつく位置にある。動画モードで撮る気満々の時は問題ないが、一瞬ファインダーから目が離れる。そこでM-fnボタンを録画ボタンにカスタマイズ。これなら、シャッター感覚で使い易い。

M-fn.jpg

ここに紹介するミュージックビデオは、七ッ谷ゆみ(作曲・ピアノ)「current」、アルバム「blanca」からの1曲。コラージュを駆使した作品になっている。演奏シーンは、アンジェニュー・ズーム45-90mmF2.8と70-210mm 3.5。イメージカットが6DとM5。レンズは覚えていないが、Summicron R 50mm、New FD 20-35mm、Elmarit R 24mmがほとんど。映像に映る人物が1人しかいない時、こういったコラージュを使うことがある。本人を撮影したカットは2カ所、他は風景。もしこの風景の中に本人が映っていたら、旅のドキュメンタリーになり、台無しになる。

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