自宅スタジオで、映像の編集や音楽ミックスの仕事を行っていると、時々生き抜きが必要になる。そんな時は、ほぼ毎日スナップを撮っている。といってもウォーキングも兼ねているので、もっぱらご近所だが。大体1日1時間、50枚くらい撮ってPCで見てすぐに捨てる。ルアー釣りでいう、キャッチ&リリースと同じ感じだ。自分なりにミュージックビデオ撮影の練習をしているつもりだ。撮影は限られた時間内でどんどん撮っていくので、構図やアングルを瞬時に決めなければならない。この練習が非常に役立ってくる。

今日は24mmとか50mmとか80mmとか、どれか1本選んでスナップに出かける。ズームを持って行く時は、今日は90mm固定とか、45mm固定という風に、自分に言い聞かせて出かける。ご近所なのでただの住宅街、これといって感動的な場所はない。それが逆に練習になる。大規模なセットを組んで撮影するミュージックビデオでは、それだけでも結構絵になる。しかし、低予算で撮影する場合そうは行かない。ありのままの場所で撮ることが多い。何気ない風景や物が、何か物語っているように感じる。そう見える様な構図やアングルを探って撮る。これが私流(大したことはない)の練習方法になっている。

img_0124-sEOS M3 +New FD 50mm 1.2L

80mmより大きくなると結構重いので、50mmを持ち出すことが多い。それでも中望遠レンズはミュージックビデオ撮影の基本なので、出来るだけ持っていくよう心がけている。スナップに持ち出す中望遠はSummilux R 80mm。しかし、このレンズとEOS 6Dの組合わせは、6Dがいくら軽やかフルサイズでも重たい。後にスナップ撮影でEOS M5とNew FD 50mm 1.2Lになったことは、以前に書いたことがある。

ズームレンズの80mmと単焦点80mmでは、撮るものが違ってくる。小さく見える被写体をどんどん大きくして撮るのと、はじめから大きく見えるのでは印象が違うのだ。中望遠レンズの場合、大きく撮る意識で、被写体に向かっている。構図を決めて前進後退でトリミングして情報を捉え、アングルで表情を付ける。更に、ボケ具合で意味を付け加える。(大げさだが)このようなことを頭の中で考えながら、ご近所の植木や、猫よけのペットボトルなど撮っている(ショボイ)。

img_6927-sEOS M5 +New FD 50mm 1.2L_mg_3699-sEOS 6D +Summilux R 80mm

NANU ARTS FILMS ホームページ




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です