CANONのカメラが好きなのに、CANONのレンズはどうも。。。所有するレンズで一番のお気に入りは ライカR Summicron 50mm(type2)とアンジェニュー45-90mm ZOOMで、いわゆるオールドレンズ。私の仕事は動画撮影メインなのでオートフォーカスや、隅々まで解像する描写も特に必要としない。主題となる被写体にフォーカスが合い、それ以外はある程度暗かったり、ぼけても構わない。むしろその方が映画的に思え、個人的に好みである。よく言われる、周辺減光があり、周囲が流れる癖玉ほど作品作りには好都合だったりする。EF大三元レンズも使っていた時期もあったが、どうもしっくりこない。ミュージックビデオには特に合わないと感じて手放した。これらは必要な時にいつでもレンタルできると思い、ヤフオク出品。その資金で足りない焦点距離のライカRレンズを揃えた。

そうして暫くCANONのレンズに縁がなかったのだが、EOS M3(今はM5)用に使うレンズを物色していると、EOS M3にNewFD 24mm f2.0を付けた写真をネットで見つけた。「なんと素敵なたたずまい」そう感じた。すぐにヤフオクで探してみる。2.8なら9,000円くらいで出回っている。そうこうしているとNewFD28mm f2.8が格安で出品中、即落札。到着後すぐに試写、その写りは正直驚いた。近い焦点距離のEF-M22の写真よりずっと好みだった。さよならEF-M22mm。

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とうとうオートフォーカスレンズは1本も無くなった。こうなったら、他のNewFDが気になって仕方がない。だが、片っ端から買っては売ってを繰り返しても、時間とお金の無駄なので、ここは慎重に。NewFD28mm f2.8はEF-M22をヤフオクに出して、差し引き0円。次に購入すれば出費になる。へたに気に入れば、他の焦点距離が欲しくなる。

広角系、標準、望遠。この3種類は揃えたくなる。ただ、望遠はどうか?手ぶれ補正が効かないマニュアルレンズで手持ち撮影は難しい。気軽に使えるミラーレスと考えると望遠は純正がいい(持って無いが)。と、いうことで望遠系は除外。標準の50mmはAPS-Cなら80mmになるのでポートレートにちょうどいい。これはいつかは買おう。

広角系レンズ。これが一番悩ましい。17、20、24、28、35mmとこの約2倍そこそこの焦点距離の違いで5種類もある。よく「24mmが好きだ」とか「28mmが好きだ」とか聞くが、私にはよく分からない。というか広角が苦手なのだ。フルサイズでは35mmでも十分広角に思え、24mm以下になると、特殊な感じがする。APS-Cなら20mmが32mmになるので、広角はこれでよし。だが、35mmが気になる。換算56mmだとちょうどいい標準レンズ。

6Dと単焦点レンズ1本で出かける時、50mmと35mmでよく悩む。かといって両方持ち出すことはない。しかし、50mmだけで出かけて、35mmにすれば良かったと思うことは多々ある。その逆もまたある。そんなこんなでNewFD28mm f2.8を手放し、New FD 20-35mm 3.5Lにたどり着いたのは極自然の成り行きだった。

主観だが、NewFD28mm f2.8を遥かに超える解像度に驚いた。使うほどに感じる、いぶし銀のような光沢感と現行のEF広角ズームとは違った濃厚な描写、今後の作品作りに新しい道を拓いてくれると感じた。

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